[ 受胎告知 ]
人生の幕開けはいったいどの瞬間にあるのだろう。生まれた瞬間なのか受精の瞬間なのか、人格を得るときなのか..。人間の卵子や胚を利用して行われるクローン技術の出現によって、わたしたちは生命倫理について今一度、考えなくてはならなくなった。マリアへの受胎告知をテーマにした絵画は、宗教上の意味を超え、命のはじまりを描いたシーンとして、わたしにはとても印象深い。このテーマを考えるきっかけとして、次のものを1冊の本として綴じた。シモーヌ・マルティーニの絵「受胎告知」「聖家族」のコラージュ、日本国のクローン技術に関する法律文、生命倫理審議会の議事録。

2005年/東京
42cm×30cm/10部限定/ソフトカバー付き
印刷:和紙・中性紙にシルクスクリーン印刷、インクジェット印刷
日本語・英語

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