[FAUST]
アルファベット語圏で「ファウスト」という小説の字面を眺めていた時、小説の中にATGCという四つのアルファベットがたくさんあることに気が付いた。試しにATGCというアルファベット以外の文字を消してみると、コンピュータでつくられた記号のようなかたまりがえんえんと続き、雑誌などでよく見かける本物のDNAコードの雰囲気に似て見えた。小説のDNAを発見したように思え嬉しかった。しかし、そこに書かれている話を読むことは出来なくなってしまった。そこで、わたしなりの方法でファウストの話を再び組み立てる作業がこの本を作る過程となった。
冒頭には「ファウストここに静かに眠る/彼の遺伝子と/彼の経験と/彼の灰と/そして没薬と 」と記載。
本は3パートで構成され、それぞれのパートは異なる視点で提示された「FAUST」の物語であり、死者を思い出す印である「墓」がイメージされている。

2004年/ブラウンシュバイク
20cm×30cm/9部限定/カセット入り
素材:灰、没薬、紙
印刷:インクジェットプリント、デジタル印刷、コピー
言語:ドイツ語
Klingspor Museum Offenbach (ドイツ)収蔵

映像ダイジェストwith marucom

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