2021年8月3日から9月4日までの間、東京・日本橋のギャラリー砂翁に< 絵や彫刻のように〝本〟を楽しむこと、イメージや思考を象るように。ブックアーアート研究所 >展を開催しました。それは「どこかに紙を使うこと」と「ページ(複数の連続/非連続した空間)があること」を手がかりにした、いつもの制作スタイルとは異なる様々な試み(遊び)。形式と内容が一致する〝本〟の作品へはもう一息でしたが、まずは「本というキャンパス」の可能性を一緒に楽しんでいただければ幸いです。
足立涼子:ブックアーティスト。美術作品として、本作りを始め、それを運び、運んだ先で交流することを通して、本の作品が人と人を繋ぐ場になることに気づきました。最近の関心は自身の存在の希薄さ。自然の形の書物を制作中。
さいとう かこみ:イラストレーター。主に水彩を用いて作品を制作。普段の仕事では書籍装画、カレンダーのイラストレーション、教科書挿絵など。アルシュ紙をこよなく愛します。
高橋洋子:ルナールの博物誌の「蛇 長すぎる」というみじかいフレーズに魅了されてナゼか俳句をつくりはじめました。俳句は〈読む〉ものではなく〈見る〉ものでむしろ美術に近いらしいです。「アメリカ・インディアンの口承詩」の言葉の断片がマジカルでアルミ板・和紙・木片・油彩・銅版画・蜜蝋・テラコッタなどの作品をナゼかつくりはじめました。山登りがすきです。
和田祐子:アーティスト。文字や言葉を基に、判読できない抽象表現を模索しながら制作している。「書く」行為を身体表現ととらえ、思考や感情を形象化するプロセスで生じる、動き・迷い・ずれなどを楽しんでいる。無類の「余白」好き。
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2021-05-31